録音のヒント
ICレコーダーで録音
ICレコーダーで録音の際は一番よい音質、可能でしたらMP3、WMAをお選びください。一般的にメーカー独自形式は余り音質がよくありません。
MP3の音質例ですが、サンプリングレート44.1kHz、ビットレート128kbps以上、サンプル数16ビット。
WMAもこれに準じます。
MDレコーダーで録音
なるべくLP2かLP4でお願いします。初期型ICレコーダーよりMDレコーダーのほうが、LP4でもはるかに明瞭に録音できます。
どのレコーダーでも
人数・距離に見合った数の外部マイクをお使いください。ご発言者様の1メートル以内にマイクを設置するのが標準です。
会場スピーカーからの音声をお席で録音すると、残響成分を多く含むために全体によく聞き取れない録音になりがちです。お勧めできない録音方法です。やむを得ないときは、できるだけスピーカーに近接してマイクを設置してください。
音声自動起動の機能は解除してください。
ステレオかモノラルか
実は作業スタッフにはステレオ派とモノラル派がいます。しかし似たような声質の話し手が複数いらっしゃる場合は、ステレオの方向感が話者を特定するのに非常に有効です。
この場合のステレオとは、音楽の演奏等をステレオで録音をするという立体感の意味と、複数のマイクからの音声を左右の2チャンネルに振り分けて、リニアに話者の声を並べるという意味があります。
テープ起こしに向かないレコーダー
マイクロカセットテープの録音、コンパクトカセットテープでも2倍(1/2速)の録音は音質レベルが低く、テープ起こしには向きません。
ライン入力はよい録音が期待できます
会場音響機材で録音を依頼、または持ち込みの録音機器にライン入力をする方法もあります。会場の音響担当者と打ち合わせが必要になります。
業務用、または放送局クラスの機材を使って場内にPA(拡声)をする音声をライン入力するわけですから、当然、最もクリアな音質の録音になります。
話し手の個性は変えられません
多くの場合、その個性をどう文章にするか、そこが作業スタッフの腕の見せどころでもあります。まず入り口でご配慮をいただけますと結果が違ってきます。ご協力をお願いいたします。